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2008.01.31

平成20年1月、幕末維新ほか書籍備忘録

平成20年1月分の備忘です。まぁ、そんだけっす。
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幕末維新 関係
●『歴史街道 2008年 02月号 篤姫と幕末動乱』  PHP研究所/1月上旬/税込価格:600円
●『鞍馬天狗読本』  文藝春秋/1月上旬/税込価格:1,650円/NHK木曜時代劇で話題に。大佛次郎記念館特別展示オフィシャル・ブックとして企画された鞍馬天狗のすべてがわかる決定版。
●『赤胴鈴之助(4)』武内つなよし著  小学館クリエイティブ/1月上旬/税込価格:1,890 円
●『偽りの明治維新 会津戊辰戦争の真実』星亮一著  大和書房/1月上旬/税込価格:740 円
●『日本陸軍20大決戦 西南戦争から沖縄戦まで PHP文庫』太平洋戦争研究会編  PHP研究所/1月7日/税込価格:600円
●『日本歴史を散歩する』海音寺潮五郎著  PHP研究所/1月7日/税込価格:1,470円/歴史小説の巨匠の長年の研究による、「秀吉の虎狩」「安政の大獄」「薩摩武士道」「鉄砲伝来」などにまつわる秘話をまとめた随想集。
●『戊辰戦争論』石井孝著  吉川弘文館/1月10日/税込価格:3,045円/戊辰戦争の本質を「絶対主義形成の2つの途の戦争」と規定。天皇制と大君制(徳川)の対立を幕末から説き起こして鮮明にした。
●『図説・薩摩の群像 決定版 鎌倉武士から幕末・維新まで時代をかけ抜けた男たち』  学習研究社/1月中旬/税込価格:1,995円
●『酔うて候 河鍋暁斎と幕末明治の書画会』成田山書道美術館編/河鍋暁斎記念美術館編  思文閣出版/1月中旬/税込価格:2,100円
●『徳川将軍家墓碑総覧』秋元茂陽著  パレード/1月10日/税込価格:8,400円/徳川将軍家、全300人の全国に散在する本墓と供養塔から、徳川将軍家の墓制史を解明する調査資料集。
●『イザベラ・バード「日本の未踏路」完全補遺』イザベラ・バード著/高畑美代子訳  中央公論事業出版/1月11日/税込価格:1,680円/明治初期の東北、北海道の紀行として著名な『日本奥地紀行』。実は削除されていた記述がある。英国初版本から訳したその全訳と解題。
●『西郷隆盛(5)新装版』海音寺潮五郎著  朝日新聞社/1月11日/税込価格:1,995円/急進攘夷を唱える長州過激派の勝利と見えたが、薩摩・会津の公武合体連合によるクーデターで京都から追い落とされる。『6巻』同時刊。
●『西郷隆盛(6)新装版』海音寺潮五郎著  朝日新聞社/1月11日/税込価格:1,995円
●『江戸開城 遠い崖(7)朝日文庫』萩原延壽著  朝日新聞社/1月11日/税込価格:840円
●『帰国 遠い崖(8)朝日文庫』萩原延壽著  朝日新聞社/1月11日/税込価格:861円
●『萩原延壽集(3)陸奥宗光(下)』萩原延壽著  朝日新聞社/1月11日/税込価格:3,885円/政府転覆に加担、投獄を経て、欧州へ遊学。知識人から政治家陸奥への転向の再出発までを描く。解説は宮村治雄。月報付き。
●『風光る(4)小学館文庫コミック版』渡辺多恵子著  小学館/1月16日/税込価格:630円
●『勝海舟 強い生き方 中経の文庫』窪島一系著  中経出版/1月下旬/税込価格:580円
●『幕末恋華 花柳剣士伝 ミッシィコミックス』アンソロジー  宙出版/1月下旬/税込価格:890円
●『幕末明治ばなし』神保侃司著  文芸社/1月下旬/税込価格:1,470円
●『月刊歴史読本3月 幕末人の肖像(付録付き)』  新人物往来社/1月24日/税込価格:1,090円
●『明治前期の教育・教化・仏教』谷川穣著  思文閣出版/1月26日/税込価格:6,090円
●『続 洪庵・適塾の研究』梅溪昇著  思文閣出版/1月26日/税込価格:9,975円
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日本史・国文 関係
●『古今集遠鏡(1)』本居宣長著/今西祐一郎校注  平凡社/1月23日/税込価格:2,940円/本居宣長がその古典読解力を望遠鏡にして、古今集のはるかな古雅を江戸期のいま・ここの言葉へと引き寄せる。古典口語訳の白眉。
●『中世民衆の生活文化(下)講談社学術文庫』横井清著  講談社/1月10日/税込価格:945円
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その他
●『花の民俗学 講談社学術文庫』桜井満著  講談社/1月10日/税込価格:1,208円
●『日本人の好きなもの データで読む嗜好と価値観』NHK放送文化研究所世論調査部編  NHK出版/1月10日/税込価格:735円/全国300地点で行われた「日本人の好きなもの調査」。分析結果が示す嗜好や価値観から、日本人の現在を浮かび上がらせる。
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2008.01.28

当の本人たちが喋っていたわけでもなし

01.27記【新婚旅行、日本初は小松帯刀? かごしま探検の会
龍馬の10年前、霧島へ
】373news.com
帯刀はこの経験を龍馬に教え、勧めたのではないか」と推測。
無駄にマジレスをしますと「帯刀にせよ、龍馬にせよ、当の本人達には”これが新婚旅行だ”なんて意識、ハナっからないと思うんだ」、オレ。(´・ω・`)

坂崎紫瀾が「ホネムーン」(新婚旅行)とか言っているだけで、当の本人たちはせいぜい夫婦旅行(件記事の帯刀の場合は、親も一緒みたいなので普通に考えれば"家族旅行")程度だと思う。

ただ"後付けの設定"にせよ、一般に認められさえすれば殆ど”公式設定”になるのは世の流れ、イチイチ突っ込んでもしょうがなし。

我ながら無粋な書き込みでスマン。

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2008.01.27

熱意ありて一書、なくても一書

若き薩摩の群像を完成させる会
左の当方巡回中ブログリンクにもみえる「膏肓記」さん及び「つばめ飛ぶ…」さん方より知ったサイトですが、上記リンク先では現在その名のとおり「若き薩摩の群像を完成させる」という運動を展開していらっしゃるご様子。

当方も鹿児島訪問のさいには銅像の件について、「資金の要ることだからしょうがないのかも知れないけれど、やっぱ残念無念でありますよ」的な感想をだいたクチなので、とりあえずは「署名用紙フォーマット」(PDF)から用紙でもダウンロードして、愚名を一筆加えようかと思ってます。

せっかくなので、当ブログを御覧の方のうち、ご賛同の方は是非気が向いたさい(笑)にでも御協力ください。送り方はFAXでも良いようなので、比較的楽にできることではありますが、当然手間も皆無というわけじゃないので、あくまでもご本人の自由意志でドゾ。

んで、署名運動というと、近代ではイギリスのチャーチスト運動あたりにその伝統があるだとか聞きかじりましたが、日本では自由民権運動とのからみで国会期成同盟の「国会開設願望書」あたりに嚆矢があるだとかどーとか(史料は精査してませんのであしからず)。

戦後の戦犯釈放嘆願書の例にせよ、原水爆禁止署名運動の例にせよ、芋づる式に運動を拡大するには持ってこいだとは思いますが、ぶっちゃけ(担い手にとっても、受け手にとっても)形骸化しやすい手段でもありますわな。

一応「戦いは数だよ兄貴」と某ザビ中将も仰ってはおりますが、こればっかりは御任意で。

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2008.01.21

関係者は「見落とし」、利用者としては「見過ごし」

01.20記【「広辞苑」誤記見落とし半世紀 芦屋の解説、実は須磨】神戸新聞
岩波書店の国語辞典「広辞苑(こうじえん)」に、「芦屋」を平安時代の歌人在原行平(ありわらのゆきひら)と愛人二人の伝説の舞台-とする誤った記述があることが分かった
書籍の誤植や誤記がネット上で伝説になる例はあっても、誤りがニュースとして普通に取り上げられる辞典は、岩波書店の『広辞苑』くらいのもんでしょうかね。

しかし、広辞苑を利用している人口を考えると「見落とし半世紀」っていうこと自体、ある意味で凄いですな。当然、該当部を目にした学者や作家もいたでしょうが結局は「イチイチ指摘しようとも思わなかった」というところなんでしょう。

ネタとして面白いわけでもないので、なんとなくわかる気はする。

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2008.01.19

個人的には狩野亨吉・内藤湖南の方向で。

01.18記【福田首相、石川氏の言葉引用 施政方針演説で】さきがけonTheWeb
01.18記【「水が湧くまで掘れ」小泉流?首相施政方針演説】MSN産経ニュース
当方が秋田県人ということもありまして「地元でなら兎も角、(全国的にみると)えらくマイナーな人物を出してきたなぁ」と昨日は一寸素直に感心いたしました。

秋田の農業関係者というとほかに、佐藤信淵・渡部斧松あたりが精々有名どころだと思うんですが(安藤昌益や平田篤胤にも農業関係の話題ならありますけど)、おそらく全国区となると佐藤信淵くらいなんでしょうな、著名なのは。もっとも"農学者"としてなのかは微妙です。

また、安藤昌益・平田篤胤・佐藤信淵あたりの思想家をみていると、「何かゲージが極端な方向に振り切れてとる人物ばっかりだな秋田県」とか思ってしまう今日このごろ。

秋田県では現在「秋田人変身プロジェクト」なる企画が進行中なようですが、そういう方向に変わるのもありなんでしょうかね?

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2008.01.16

エゴダヨ ソレハ

01.16記【調査捕鯨船に侵入、米活動家2人拘束 南極海航行中】asahi.com
01.15記【豪連邦裁、日本の捕鯨差し止め】NIKKEI NET
最近はYou Tubeへの投稿といい、うえのニュースといい、何やら鯨をめぐってキナ臭い話題が多いですな。

個人的にこれら捕鯨問題については、反対派の意見を基本的に当方"独善”としか思っておりません。そもそも「(現在の)我々には必要ないから」とか「可哀想だから」という自己の主観を、他人に無理強いしちゃっている時点で、基本から何かおかしいでしょう。

何も日本は「乱獲させてくださいよぉ〜」なんていっているわけでもなし、相応のデータとて提出はしてます。一方、反対派がそのデータについて「当てにならない」とか「信頼できない」とか主張するのも気持ちとしては理解できますんで、必要ならがっぷり四つに組んで資料同士を戦わせりゃいいだけの話(理屈では)。

はやく『古事記』や『万葉集』にも見えているがごとく、日本には時代による規模の大小こそあれ、上古から鯨利用の文化があったのだし、今でもまだ歴として滅んでしまったわけじゃない。

ホント、この手の話を聞いてますと「異文化理解」とか「意見の尊重」とかいう語にお互い絶望すら抱きますわな。

つか、文化や伝統をはかる尺度に「必要性」や「実用性」ばかり持ち出している時点で「文化にせよ、伝統にせよ、価値を理解する気ないだろう」とツッコミたくなる今日このごろ。

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2008.01.11

「伊勢」は歌人のほうじゃないよね?(と書いたあとに思った)

01.11記【皇居・宮殿で恒例の「講書始の儀」】YOMIURI ONLINE
当方、生活の基本となる職場が自営業なもので、一般の方ほど曜日にたいする感覚が鋭敏ではなく「いつの間にか一週間」ということがしばしば。おかげで時の推移にたいしても感覚がにぶく、ニュースやカレンダーをながめては漸く暦の認識をあらたにするという日々です。

一応、季節の推移にかんしては相応網をはっているつもりですが、季節感と暦とでは必ずしも一致してはくれませんので(異常気象の珍しくない昨今は特に)、うえの記事のような"毎年の恒例行事"には感覚をできるだけはってはおきたい当方です。

しかも記事によると、今年の講書始の儀には久保田淳氏も「西行と伊勢」というテーマで参加しているようで、中世文学に興味のある当方としては(昨年、伊勢に旅行したこともあって)余計気になる話題ではあります。

記事を読んではとりあえず「講談社あたりはこれを記念に(?)、かつての縁で同氏の『新古今和歌集全評釈』を、久曽神昇著『古今和歌集』みたいな体裁で学術文庫化してくれんかなぁ」とか思った今日このごろです。

是非手元に置いときたい本なんですが、古書じゃ高すぎて私なんかにゃ手がでません。
。・゚・(ノД`)・゚・。

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2008.01.08

「粥」にするのは室町期以降とかどーとか

01.07記【名水「七草がゆ」 春の香り 伏見・御香宮神社】京都新聞電子版
うえ七草粥に関する記事と本日のWii「みんなで投票チャンネル」の投票テーマ「百人一首の句をひとつでも言える?」から
 「君かため 春の野にいてて 若なつむ 我衣手に 雪は降つつ
の歌(古今集 春歌上 21番 光孝天皇)を思い出した当方。生まれてこのかた、実際に食べたこともないですけど、そもそも一般的にはどんな味付けで食すもんなんでせう、七草粥って。

まぁそれはそうと、「七草」といえば春の他にも「秋の七草」が有名ですが、コチラは『万葉集』にのる山上憶良の歌(「はぎのはな おばな・くずはな なでしこのはな おみなえし またふじばかま あさがおのはな」)の影響もあって、七草を構成する植物自体への認知度なら「春の七草」よりおそらく上なんじゃないかとも思う今日このごろ。

一応、春の七草も『河海抄』に
 「芹・なづな 御行・はくべら 仏座 すずな・すずしろ これぞ七草
なんて歌でのってたりしますんで、この機会(?)に是非暗記してあげてください。

とりあえず構成だけみていると、「粥」より「羹」(吸い物)にした方が、個人的には食いやすそうだとは思う。

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2008.01.07

私的には、「和魂」=日本人的応用力、だと解してる現在

01.06記【うまし言葉は時間がかかる 阿川弘之「大人の見識」 - 文化一般 - 文化・芸能】asahi.com
参考リンク:阿川弘之著『大人の見識 新潮新書』新潮社
「和魂」とは「撃(う)ちてし止(や)まむ」風の勇猛な精神ではなく、日本人なら持っていて当然な「大人の思慮分別」のことだと説明する
むかし学生時代「やまとごころ」乃至「やまとだましひ」という単語を古語系の辞典でひいたさい、"漢学の素質に対して処世上の知恵や能力"とか”政治的な才覚または日本人独特の思慮分別”といったおもむきの説明が書いてあったので、ソレまで武張った印象しかこの単語に持ち合わせていなかった当方としては、当時意外の感をだいたのを覚えてます。

現在、大和魂と聞いて私がまっさきに思い浮かぶのは本居宣長の著名詠
 「しきしまの やまと心を 人とはば 朝日ににほふ 山桜花
だったるするんですが、本居大平が伴信友の質問に答えたところによると、この歌の主眼は「うるはし」的な意味にあるんだとかどーとか。

この歌は昭和十七年(1942年)の「愛国百人一首」(日本文学報告会撰版)に採られていることもあって、戦中をかよった人なんかにとっては宣長詠のなかで最も著名な一首なんじゃないでしょうか。(最近の人にとっては自画像への讚として書かれている歌としての方が有名かも知れませんけど)。

古語に明るい宣長が「やまと心」という単語にたいし、敢えて通用の例からはなれた「朝日に匂う山桜花」と通う"美"的な象徴を見いだすあたりに、言葉のもつ時代的イメージ(この場合、江戸時代後半の国学振興期における古への憧憬か)の"強さ"を改めて考えてしまう今日このごろ。

なお宣長自身、自讃歌として自影にも書きつける件「しきしまの〜」詠ですが、自撰私家集『鈴屋集』には同歌を採録してはおらず、また歌稿「石上稿」にも佳作の合点を本人附していないなど、「文芸的にはあまり評価をしてはいなかったんじゃないか?」とも言われたりします歌。

私的には画像と歌のもつ含意性バランスや愛唱性の良さなんかによって、案外気に入ってたりもするんですが、鑑賞や評価ってむずかしいですやね。

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2008.01.01

年初はいつもスロースタート

あけましておめでとうございます。
本年も閲覧者みなさまにとって、幸多き年でございますよう心よりお祈り申し上げます。

さて私事ながら当方の今年は、人生が始まって以来初となる"家族全員が揃い得なかった迎春"となり、いまひとつ"新春"という気がしていないんですが、とりあえずソレはソレとして心機一転、はりきって参りたいところです。

んで、そんな事を書き込んでおきながら元旦は私にとって年に一度爆睡日。今年は約8時間ほど(年明け0時過ぎから8時頃まで)眠っておりました。

現在は遅まきながら届く枚数が年々減り続けている年賀状など眺めているところです(サイトやメールで知り合った方々からも数枚ほど届いてるところ、ありがとうございます)。

やっぱり正月っていいですね。

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